レンタルサーバーを選ぶ時の目安としてサーバーのスペック表の中に「転送量」という項目がありますが、そもそも転送量ってなに?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、レンタルサーバーのデータ転送量について紹介していきます。
レンタルサーバーの転送量の基本知識
転送量とは?
「転送量」とは、主にあなたのブログが置かれているサーバーからブログを閲覧したユーザーのPCに送られる文字や画像、動画などのデータの合計量のことです。
このデータは「ユーザーがあなたのブログを閲覧する」「メールの送受信をする」「サーバーにファイルをアップロードしたりダウンロードする」ことで発生し、アクセスが増えるとデータ量も増えていきます。
一般的なレンタルサーバーでは1日もしくは一ヶ月あたりの転送量の上限が設定されていて、その上限を超えない範囲内での運用を求められます。
レンタルサーバーのスペック表の中には似たような項目で「ディスク容量」という項目がありますが、これはどれだけの量のデータをディスクドライブにアップロードできるかを表記した数字のため「転送量」とは別のものになります。
転送量の計算方法
転送量は「ブログの1ページのデータサイズ」×「そのページのPV(アクセス数)」でサイズが計算できます。
一般的なブログの1ページのデータサイズは1~3MBと言われていますので、1日1000PVの場合の転送量は「3MB×1000(PV)=3GB」となります。
一ヶ月では「3GB×30日=9GB」となりますが、ブログの記事数やPVが増えてきたらその分だけデータ量も増えます。
ブログを始めた頃はほとんどアクセスがないためレンタルサーバのーのプランは小さいもので十分ですが、ブログが育ってPVが増えてきたらプラン変更を検討する必要があります。
レンタルサーバーの転送量の制限と必要量
レンタルサーバーの転送量の「無制限」表記について
レンタルサーバーのスペック表の「転送量」を見ると「無制限」と書かれていることがあります。
しかし、これは上限がないということではありません。
基本的には異常な転送量の増加が無い前提で「あまりにも転送量が多い場合はサーバー側の判断で停止したり、プラン変更などをお願いすることがあります」という意味が含まれており「明確な制限基準がない」=「無制限」という表記になっています。
一般的に使用するレンタルサーバーは「共有サーバー」なので、特定の人だけが使いすぎると他の利用者の迷惑となってしまうため、常識の範囲で利用するようにしましょう。
転送量が「無制限」にも関わらず格安のレンタルサーバーの場合は注意が必要です。
転送量を超えた時のデメリットと対応
レンタルサーバーの格安プランを契約して転送量の上限を超えてしまった場合、あなたのブログにとって大きな不利益が生じます。
・ユーザーがブログにアクセスしても表示されるまでに時間がかかる ・サーバーがダウンする ・レンタルサーバー会社から警告が来る
あなたが書いた記事を読みたいと思ってもなかなか表示されない場合、大抵のユーザーは閲覧することを諦めて他のサイトを探してしまうでしょう。
その状態を改善するためには文字数や画像を減らす、動画の設置を外すなどの対応が必要になりますが、ブログの質を落としたくない場合は現在よりも高いスペックのプランやサーバーに変更しなければなりません。
サーバー側から警告が来たにも関わらず無視して改善しなかった場合は、アカウント停止などの措置がとられることもあるようです。
同時アクセス数制限
ニュースやトレンド記事を扱っていたり、ツイッターを活用している場合、有名な人からあなたのブログの評価を受けた場合など瞬間的にアクセスが増えることがあり、サーバーに負荷がかかって1日の転送量の制限を超えていなくてもサーバーがダウンしてしまうことがあります。
同時アクセスの制限は、自分が利用できるメモリの容量によって変わります。
同時に100人アクセスするくらいであれば、メモリが2GBあれば耐えられます。
格安を売りにしているレンタルサーバーはこういったケースには弱い傾向があります。
転送量はどのくらいあればいいのか
ブログを運営していくためにどのくらいの転送量があればいいのかについては、あなたのブログの記事数やPVによって変わってきます。
すでにブログを運営している方であれば、契約しているレンタルサーバーのコントロールパネルからアクセス解析を使用すると月間のアクセス数や転送量を確認することが出来ます。
しかし、これから始める方はわからないと思いますので目安を記述します。
ブログを運営している方の一ヶ月のPVは10万PV以下がほとんどで、それ以上PVがある場合ある程度収益が出ている方になります。
一般的なページのファイルサイズが1~3MBのため、大きく見積もっても3MB×100,000(PV)=300GB/月になります。
一ヶ月30日で計算すると10GB/日となりますので、瞬間的にアクセスが増えたとしてもレンタルサーバーの一番安いプランでも十分であることがわかります。
複数のブログを運用している方は、同じレンタルサーバー内にあるすべてのブログのデータ量を計算する必要があるため、PV数が大きいブログがたくさんある場合はプランの見直しが必要になることもあります。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
この記事ではデータ転送量の計算方法を紹介しましたが、写真や動画をいくつも掲載しているページがたくさんある企業サイトに匹敵するようなブログでなければ、レンタルサーバーのプランは「スタンダード」や「ベーシック」といったプランで十分です。
PVが大きいブログをいくつも運用している場合は、必要に応じてプラン変更を検討してみてください。
これからブログを始めようと思っている方や、まだ始めたばかりの方にとって少しでも参考になれば幸いです。